『超訳 論語』 編訳:安冨歩
令和1冊目。
誰もが知る代表的古典、『論語』。
その論語を著者が自分の捉え方をもとに編訳したのが本書。
原文は記されておらず、著者の捉え方での訳文が記されている。
実際に原文、読み下し文では理解するのが大変だと思う論語のエッセンスを簡単に感じ取ることが出来る。
が、訳文なので原文のようなテンポ、語呂の良さはないので覚えにくいかなあ、と。
・君子は、人々と調和するが、同調しない。
小人は、同調するが、調和しない。
・君子は、自分の考えを上に到達させる。
小人は、自分の考えを下に押し付ける。
・君子は自分に能がないことを気にするが、他人が自分をわかってくれないことなど気にしない
など、心に響く名文が数多く記されている。
1冊を通して記してあるのは、
君子とは、自分を信じ、自分の行動を自分で顧みながら、全ての事柄から学び、人々と調和出来る人のことだということ。
自分はまだまだ君子には程遠いなぁと改めて実感。
特に調和が出来てない。笑
反省。
最後にこれが論語の本質だろうなと感じた一文を。
「自らの身体の教える道をひたすら進もうと決意し、その道を自らの魂によって突き進み、次々と生じる事態の一つ一つから学んで成長し、必要となる知識や技芸を自由自在に駆使すべく、身につける。
これが大切だ。」
この文は是非、原文も読んでみて、自分に刻みつけたい。