4.『日日是好日』
2020.4冊目。
『日日是好日 「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』
著:森下典子
著者が大学生の二十歳の時、母親の一言がきっかけで始めた茶道。それから25年間の著者が習ってきた茶道を追体験できる一冊。
茶道については、前から興味があって色んな本を読んで、わびさびの意味とか、茶道の本質を勉強していたつもりだった。
しかし、本書はそんな技術、蘊蓄的なことは一切関係なく、茶道がもたらす本質を教えてくれる。
大切なのは「今」を生きるということ。
茶道は季節を感じ、手順通り心を無にして行うことで、今を感じるためのもの。
過去や未来を考えていても、どうにもならないことで悩むだけ。それよりも今を噛みしめ、やっていることに心を傾ける、幸せな時はその幸せを目一杯抱きしめる。
それが大切なんだと教えてくれる。
これは仕事にも関係すると思った。
一皿、一瞬に心を全て傾けて作るからこそ、料理にも心が込もり、人を感動させられるようなものになっていく。
とりあえず職場の行き帰り、スマホをいじるのをやめよう。スマホのかわりに周りの景色を見て、今を感じよう、そう思った。