『身近にあふれる「科学」が3時間でわかる本』 編著:左巻健男
図書館本。
何も気にせず当たり前に使っているもの、
エアコンや冷蔵庫、ICカード、タッチパネルの仕組みや
考えたこともない当たり前の現象、
「焦げる」や「沸騰」が起こる理由など
本当に身近にある科学を教えてくれる本書。
冷蔵庫とエアコンは同じ気化熱を利用した仕組みで動いていること。
フライパンの表面の目に見えない水と食品内の水が接触し、
食品の糖やタンパク質がフライパンの水とくっつくことで焦げの原因になるということ。
などを学べた。
特に印象的だったのが、沸騰の話。
今までの経験上から「100℃で沸騰」と知っているけど、
じゃあ何故100℃なのか
そんなことを考えたこともなかった。
理由は簡単で普段は意識していないけど、大気圧が地球にはかかっていて、その大気圧が鍋の中の水を抑えている。
鍋を火にかけ温度があがっていくことで、水の分子が運動し、水蒸気となって水から飛び出していく。
その蒸気圧と大気圧が同じ大きさになる時に沸騰が始まる。
それが普段の地上では100℃だというだけの話。
100℃だからどうこうではなく、たまたま100℃だっただけ。
実際に山の上とか、大気圧が変化すると沸騰温度も変わってくる。
考えてみれば普通に理解できることだけど、普段は全く意識していないんだなと改めて感じた。
仕組みがわかると面白い。