「ありがとう」があふれるお店の新米店長のノート 著:福島 雄一郎
図書館本。
この9月の中旬から店長業務もやるようになるので、何か為になることがあればと読んだ。
携帯会社のショップの店長として働く著者が、今まで上司から教わってきた店長の心得を記した本。
1冊を通してつづられているのは
「リーダー(店長)は部下のために、部下はお客様のために」
と
「自分を成長させ周りを成長させ、会社を成長させる」
この2つが店長の仕事であるということ。
部下たちがお客様のことを1番に考えられるように、店長はお店の方向性を決める。
みんな楽しく仕事がしたい。しかし自分だけが一生懸命頑張るのは馬鹿らしいという気持ちが仕事をストレスに変えている。ならば、みんなが頑張るのが当たり前の空気を作ればいい。
働かないアリの存在を認め、働きたくなるように導いてやる。
など、色々と為になる言葉が沢山あった。
特に印象に残っているのは「ヤル木」の話。
人間を1本の木に見立てた時、
・根となるのは「目的」
根っこは生きるという「目的」のために根をのばす。つまりは仕事にも根っこをのばすための「目的」が必要。
・幹となるのは「基礎」
幹(基礎)をしっかり太く成長させていれば、台風(トラブル)があっても、安定して対処できる。
・枝葉となるのは「応用」
枝葉は太陽の光が受けやすいように、バランスを取りながら成長していく。
基礎が身についたらバランスを取りながら仕事していく。
・果実となるのは「結果」
今思うように果実が実らないのであれば、根〜枝葉のどこに問題があるのか、しっかり考えることが大切だと説く。
この本では1人の人間で例えているが、店も同じだと思う。
根はコンセプト、理念であり、幹は料理の味やサービス。枝葉はお客様に合わせたサービスやその店特有の料理。
正直思うような結果は出ていない。
どうすれば果実が実るのか、しっかりと考える。