『人生の勝算』 著:前田裕二
今や「スッキリ」にも出演するようになって、知名度のあがった前田裕二さん。
その前田さんの初の著書がこの『人生の勝算』。
前田さんが経験してきた弾き語りのことや、証券会社時代のこと、ニューヨークでの出来事、そしてSHOW ROOMの立ち上げのこととこれからの目指す未来について、自身の人生を振り返りながら、ビジネスに大切な「人との絆」について主に記してある。
特に勉強になったのは、
スナックが何故潰れないのかということ。
スナックは美味しい料理を出しているわけでもないのに潰れない。
それは「濃い常連客」を作れているから。
濃い常連客とはつまり、自分が何かを楽しみたいというよりも、お店のために、ママのために、お金を落としていってあげようかなと思ってくれるお客さん。
そんなお客さんを作るためには、店員 対 客、つまりモノ(供給している料理、お酒)対 ヒトの関係性ではなくて、人 対 人 の関係性を築くことが必須になってくる。
お客さんがその「人」のためにお金を使うようになってくれると、店が供給しているモノ以外の「絆」という対価を得ることが出来るので、そう簡単に切れない繋がりが出来る。
モノ(コンテンツ)消費からコト(ストーリー)消費へと移っている時代の中で、店員が担う役割というのは、単なる味の良し悪しよりも大きな部分を占めると思う。
これからの飲食店はスナックのように、店員とお客さんとの距離が近くなっていく必要がある。
その為にはもっとお客さんとの対話を密にしていって、関係を作っていかなくてはいけない。
雑談の質を上げること、そして何より人を好きになることが重要だと思う。
正直なところ、人と話すのはあまり得意ではないし、そもそもあんまり人のことに興味がない。
でもそれではこれから先、必ず苦労すると思うので、まずは何より、相手のことを好きになること、これを意識してやっていきたい。