『多動力』 著:堀江貴文
インターネットが普及し、様々な分野のタテの壁が壊れた現代、必要とされるのはその様々な分野を横断できるヨコの人間。
その人間に必須な能力は多くの仕事を同時にこなす「多動力」である。
本書はその「多動力」を発揮するにはどうすればいいのかを説く。
結論から言えば、多動力とは
「自分が楽しいと思うこと。自分にしか出来ないこと以外はやらないと決める力」。
多くの人々は上司や他人の目を気にして、無意味なルールに縛られて、「他人の時間」を生きている。
そうではなくて、自分のやりたいこと、自分にしか出来ないことを人の目や恥をかくことを気にせずに、ひたすらやること。
家畜の餌を求めて移動する遊牧民のように、1つのことにハマって没頭し、また別のことに没頭する。
それを繰り返し自分の価値を高めていく。
そしてその中で培った力を他ジャンルで遺憾なく発揮する。
限られた人生の中でやりたいことを1日に詰め込ませて、圧倒的な量をやりきる。それが「多動力」。
本書で特に面白かったのは、
『君の名は。』のヒットの理由。
インターネットの普及により、情報が溢れてい
る今の時代は時間の感覚が早くなってきており、2分の待ち時間すらも退屈に感じてしまう。
つまりは日常的にスマホを使うようになり、わずかな時間でもスマホを取り出して何かをする。
ボーっとする時間が極端に減って、その分何もしないことへの退屈感が強くなっている。
そんな中、『君の名は。』は飽きられないための工夫として、
余分なシーンを徹底的に削り、1時間47分の中に圧倒的な情報量を詰め込んだ。
それによって物語のテンポが早まり、退屈を感じることなく見ることができた。
時間の感覚が早くなっているということは、食事における料理の待ち時間の限界も短くなっているのかも知れない。
対処法として、スピードメニューの記載やスムーズに作れるように仕込む、ホールの声かけのタイミングの調整などが必要かも。
自分の希少価値を高めるためにも、まだまだ進化していかないといけない。
その為にもまずは、来年、ソムリエをとる!!